先週4/12(月)〜4/16(金)の概況
先週初め、ギリシャへの緊急支援策合意が好感されてユーロ買いが優勢となり、ユーロドルでは約1カ月ぶりに1.37ドルライン手前まで上昇し、ユーロ円でも127円半ばまで値を上げる展開となった。
一方、ストレート通貨のドル買いでクロス円通貨が引っ張られる形となったドル円は、方向感が見られず92円後半から93円半ばでの膠着状態となった。
13日には「中国は早急に金利を引き上げない」という一部報道などの影響で、ドル買いが強まり93円半ばまで上昇。
しかし、21:30に発表された米国2月貿易収支や米国3月輸入物価指数がいずれも予想より弱い結果となったことから、ドル売り圧力が強まり92円半ば付近まで下落したものの、その後一部の米有力シンクタンクが「FRB(米連邦準備制度理事会)はFOMC(米連邦公開市場委員会)声明の文言を変更する」とのレポートを発行したとの話が出回り、ドルが急反発する動きとなった。
この影響でドル円は93円半ばまで再度上昇する動きをみせた。
15日には注目されていた中国の第1四半期GDPが前期比+11.9%と予想を上回る結果となり、このことで人民元の切り上げ観測が高まった。
この影響を受けて円買いが優勢となり、ドル円は92円後半まで値位置を下げた。
その後、93円半ば付近まで値位置を戻したドル円はNYタイムに入ると米国債利回りに伴って日米金利差が縮小し、ドルが売られる展開となり再び93円を割り込み92円後半まで下落。
16日の東京・ロンドンタイムにおいては、要人の発言及び発表された米経済発表指数などにより乱高下の場面を見せ、さらにNYタイムに入ると中国国家主席コメント及び米国証券取引委員会(SEC)が米金融大手ゴールドマン・サックスを詐欺で提訴する報道などによってドル売りが高まり、一時今月の安値更新となる91.90円レベルまで下落する場面も。
NYタイム後半からは週末相場の雰囲気に取引が閑散気味となり、92.10円付近にての揉み合い相場を形成して動きは限定的となり、結局92.10円付近にて先週の取引を終える事となった。
今週は米国大手企業の決算発表や重要な経済指標などが控え、現状まで中国元切り上げは行われていないが、近々の切り上げ期待感が強いこともあり、要人の発言なども併せて注目する必要があると思われる。
また、ギリシャに関してはまだまだ影響を与える可能性が十分に考えられるので引き続き気を配る必要がありそう。
テクニカル豆辞典
「移動平均線(MovingAverage)」について説明します。
移動平均線(MovingAverage)とは・・・
時系列データの不規則な上下変動を排除して「平滑化」を図り、上昇、下降、停滞などの長期的な傾向(トレンド)を見極める分析です。
主な特徴として・・・
10日移動平均線は、毎日の終値で10日連続買い付けると仮定した場合に平均的な買いのコストだと想定できます。(注:正確には、出来高を加味すべき)
- 価格が移動平均線を上回っている ⇒ 平均的な買い方に含み益が発生
- 価格が移動平均線を下回っている ⇒ 平均的な買い方に含み損が発生
また、短期の移動平均線は短期的な方向性(トレンド)を表し、長期の移動平均線は長期的な方向性(トレンド)を表します。
大きな価格変動が起きた場合に短期の移動平均線はすぐに反応できますが、長期の移動平均線はすぐに反応できません。
このため、短期と中期と長期の移動平均線を組み合わせることで、トレンドの方向性や転換を見極めることになります。
買いシグナル
- 中・長期線が下降の後、横ばいか上昇傾向にある時、短・中期線が、中・長期線を下から上に突き抜けた場合(※ゴールデン・クロス)
- 中・長期線が上昇し続けている時、短・中期線が、中・長期線の下に下降した時
- 短・中期線が上昇し続けている中・長期線の上にあり、中・長期線に向かって下降したが突き抜けず再び上昇した場合
- 短・中期線が下落し、下落している中・長期線から下に大きく乖離した時
売りシグナル
- 中・長期線が上昇の後、横ばいか下落している時に、短・中期線が中・長期線を下に突き抜けた時(※デッド・クロス)
- 中・長期線が下降し続けている時、短・中期線が、中・長期線の上に上昇した時
- 短・中期線が下降し続けている中・長期線の下にあり、中・長期線に向かって上昇したが突き抜けず再び下落した場合
- 短・中期線が上昇し、上昇している中・長期線から上に大きく乖離した時